新刊紹介:Living with the Vinaya: An Ethnography of Monasticism in Myanmar(KURAMOTO, Ryosuke)- 2024/11/30
本研究室教員スタッフの藏本龍介が著したLiving With the Vinaya: An Ethnography of Monasticism in Myanmar (Contemporary Buddhism) (University of Hawai'i Press, 226ページ, 75ドル)が、2024年11月に出版されました。本書の概要は以下のとおりです。
仏教において、「出家」とはあらゆる社会的な役割を拒絶し、社会の秩序の外に出ることを意味します。こうした出家生活のあり方を定めているのが「律(Vinaya)」と呼ばれるルールです。しかし遊行中心の生活を送っていた出家者が、次第に僧院に定住するようになると、国家や社会と継続的な関係をもつようになりました。その結果、出家者や僧院のあり方は、権力者や在家者(一般信徒)の関心事にもなりました。つまりどのように律を解釈・実践するかは、正統性や権力の問題となったのです。こうした出家者・権力者・在家者の相互作用の結果として常に再創造されていく制度のことを、本書では僧院制度(monasticism)と呼びます。本書の目的は、僧院制度の実態とそれが創造されていく過程について、現代ミャンマーを事例として明らかにすることにあります。こうした分析を通じて、僧院のガバナンスという問題は、仏教国家・社会のガバナンスという問題と不可分な関係にあることを示します。
本書の目次や内容説明は、出版社のページをご覧ください。
